導入ブリーフ
Dagu 導入ブリーフ
Daguを本番利用するための評価と承認に必要な情報をまとめています。そのまま社内の承認申請に添付できる形で書かれています。
エグゼクティブサマリー
- 概要
- Daguはセルフホスト型のワークフローオーケストレーターです。単一バイナリで、散在するcronジョブや手動実行のスクリプトを、バージョン管理され、可観測でリトライ可能なワークフローに置き換えます。
- コスト
- Communityエディションは無料のオープンソース(GPLv3)です。有償ライセンスはサーバー3台で月額$50または年額$500からで、いつでも解約できます。
- データリスク
- ありません。Daguは自社インフラ上でのみ動作し、テレメトリを一切含みません。利用状況やワークフローに関する情報がネットワークの外に出ることはありません。
- 撤退コスト
- 半日程度です。すべての状態はディスク上のプレーンファイルであり、バイナリを停止してもファイルは手元に残ります。
- 承認依頼
- セルフホストライセンスの購入承認をお願いします。まずはクレジットカード不要の無料トライアルから始められます。
チームがDaguを導入する理由
自動化を監査可能な一箇所に集約
定期ジョブが散在するcrontabやシェルスクリプトに埋もれることがなくなります。すべてのワークフローはバージョン管理されたYAMLで、ログ・実行履歴・アクセス制御が揃います。
夜間のサイレント障害を削減
リトライ、タイムアウト、通知、実行履歴が組み込まれているため、障害は数日後ではなく即座に表面化します。
新しいインフラは不要
ファイルベースの単一バイナリです。データベースもメッセージブローカーも運用対象のオペレーターも不要で、完全オフラインでも動作します。
費用
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Community | 無料 | オープンソース(GPLv3)、フル機能のエンジン、ワークフロー数無制限 |
| Minimum | 月額$50 / 年額$500 | サーバーライセンス3台と、SSO・RBAC・監査ログ・インシデントルーティング |
| Pro | 月額$150 / 年額$1,500 | サーバーライセンス15台、機能は同一 |
| Enterprise | 個別見積 | サーバー台数と契約条件を個別に設定 |
- ワーカーは個別のライセンス対象ではありません。ライセンスにカウントされるのはサーバーのみです。
- クレジットカード不要で無料のライセンストライアルを利用できます。
- 多くのチームにとって、ライセンス費用は失敗したcronジョブのデバッグに費やすエンジニア1時間分より安価です。
リスク評価
| リスク | 対策 | 残存リスク |
|---|---|---|
| データが社外ネットワークに出る | セルフホストで、製品にテレメトリも分析機能も一切ありません。完全オフラインやエアギャップ環境でも動作します。 | なし |
| ベンダーロックイン | ワークフローはプレーンなYAML、実行履歴と状態は文書化されたレイアウトのプレーンファイルで、Daguがなくても読めます。 | なし |
| ベンダーの消滅 | コアはGPLv3のオープンソースであり、会社の存続と無関係に存続します。既存のデプロイはいずれにせよ動き続けます。 | 低 |
| ライセンスの失効 | 実行中のワークフローとスケジュールがライセンス状態によって停止することはありません。有償機能は段階的に縮退します。 | なし |
| セキュリティ体制 | コードベース全体が公開されており、導入前に監査できます。リリースにはチェックサムが付属し、脆弱性は公開プロセスで対応されます。 | 標準的 |
デプロイ適合性
Daguは、チームが普段ソフトウェアを配布しているのと同じ方法でデプロイできます。
- 単一の静的バイナリ — systemd、ベアメタル、VM
- DockerイメージとComposeファイル
- Helmチャート — プライベート/エアギャップクラスタ向けに本番対応。イメージを社内レジストリにミラーすれば外部プルは不要。オペレーターもCRDもありません
- クラウド依存が一切ない完全オフライン動作
サポートと責任体制
- 有償ライセンスにはメンテナーによる直接サポートが含まれます。コードを書いた本人がチケットに回答します。
- GitHub上の公開チェンジログとロードマップに基づく活発なリリースサイクル。
- 無償エディション向けには、GitHubのIssueとDiscussionsによるコミュニティサポートがあります。
可逆性
- まず実際のワークフローで無料トライアルを開始できます。クレジットカードも営業との面談も不要です。
- いつでも解約でき、Communityエディションはその後も動き続けます。
- 完全に撤退する場合も、バイナリを1つ停止してファイルを保持するだけです。エクスポート計画は必要ありません。
Daguの承認は、小さく、いつでも巻き戻せる意思決定です。
購入方法
- console.dagu.sh でカードによるセルフサービス購入が可能で、ライセンスキーは即時発行されます。
- 請求書払い・発注書(PO)ベースの購入にも対応しています。ご相談ください。
- 利用規約とプライバシーポリシーは公開されており、付録からリンクしています。
付録 — セキュリティ・法務レビュー向け
ネットワーク挙動
製品にテレメトリは含まれません。発生しうる外向き通信は次の3つだけです。console.dagu.sh へのライセンスアクティベーションとハートビート(有償ライセンスのみ)、upgradeコマンドを明示的に実行した場合のGitHubへのリリース確認、そして自分で設定した場合の自社OpenTelemetryコレクターへのトレース送信。それ以外はありません。
GPLv3について簡潔に
- ワークフロー定義と設定はお客様のデータであり、派生著作物ではありません。
- Daguを社内で運用しても、何かを公開する義務は生じません。
- 有償ライセンスは機能とサポートを追加するものであり、GPL上の義務を変更するものではありません。
ドキュメント
最終レビュー: 2026年8月